翌日は土曜日。今朝は珍しく唯湖が寝起きも良くて、手を繋いで学校へ。
授業中は例にもよって理樹の上で授業を受けていたものの、特に指摘されることも、
大きなトラブルも起こることなく、無事放課後。
「理樹君、部室に行くぞ」
「うん」
さっきまで掃除の時間に散々理樹に甘えてスリスリしてた唯湖が、掃除が終わるなり理樹に
手を差し出す。引っ張っていけ、じゃないと(ry)という意志マンマンで。
その手をとった瞬間。何故か理樹の世界は天地が逆転した。


これって空気感染するんですかね?SS『唯湖レプシー』

 「理樹君っ!」
「うぅ、痛い…」
恐らく何か硬いものが命中し、そして理樹が見事に吹っ飛んだようだ。
それにしても弱弱しいな、理樹よ。
「うぅ、理樹君、しんじゃヤダ…」
しゃがみ込む唯湖。理樹の位置からは可愛らしいおぱんつが丸見えです。
たちまち勢いよく鼻血を噴出す理樹。
「理樹君っ!」
「ふひぃ…」
鼻血止まらず。立ち上がりほうきを振り回す唯湖。
「理樹君に怪我させて鼻血まで出させたの誰だぁっ!」
半べそでほうきを振り回す唯湖を想像して欲しい。誰が本編でこんなの想像できただろうか。
そんな唯湖の可愛い威嚇でも、何しろあの来ヶ谷唯湖だ。殺されるかもと知っているから、誰も手を上げない。
「誰だぁっ!」
ついに泣きそうになったので、女子生徒の一人が哀れみながら言う。
「さ、さっき棗さんが直枝くんに向かって塵取り投げてたよ?」
「…鈴君っ!」
きゅぴーん。唯湖の何かが壊れた。
「そうか、お仕置きだ。ぱんつまでひん剥いてそのままジャイアントスイングしてやる…」
地味に怖いプロレス技のお仕置きを思いつく姉御。理樹は戦々恐々とするがとりあえず諭す。
「大丈夫、そこまでしなくていいから…いつつ…」
「ダメだ理樹君、寝てなきゃダメだ」
「うん…」
寝れんのです。だって直上には唯湖の可愛らしい綿のおぱんちゅg(ry
さらに鼻血。
「理樹君っ!」
「…」
うるうる。上目遣いで目がうるんでいる。直後に鼻血。
「ぶぅっ」
「理樹君っ!」
「か、彼女は…最高よ…っ♪」
「り、理樹君が壊れた…」
罪の意識のない幼子よ。
ともあれ理樹をこんな目に遭わせた鈴を探すため、索敵と先制攻撃を決意する唯湖。まず理樹を引きずる。
「…重いぃ…」
甘えんぼ唯湖にはちょっと荷が重かったらしい。
そこで何故か日本刀を取り出す唯湖。
「え、ちょ、唯湖さん?」
「部品が多すぎるから重いんだ。だからいったんバラバラにする。私って賢いっ」
「いやちょおまwっうぇwwwww」
理樹の断末魔は、誰にも届かなかった。


                                                                                                    (NOW LOADING...)
「もうっ、唯湖さんのアホの子っ!」
「…何だと貴様」
「いや、そういうときだけ素に戻らないで…」
たくさん出血しながらも、とりあえずティッシュを鼻に詰めて鈴を探す唯湖の後について回る。
「でも、乱暴はダメだよ?」
「先に乱暴したのはあっちだ。だから理樹君の為に、私は敵を滅ぼす」
「滅ぼさなくていいから」
そして脇から姉御〜っ!といいながら飛び出してきた葉留佳を右から左に受け流す。
…窓から落っこちたけど、ここ2階だし多分大丈夫だ、葉留佳さんのタフさなら、理樹はそう言い聞かせて唯湖の後に続く。

 たどり着いたのは、多目的教室。
どうもそこから鈴の匂いがしたらしい。しかしワンコはひんぬークドの役だというのに。
「能美女史はひんぬーではない。小さいおっぱい夢いっぱいなんだ」
「いやよく分からないけどさ」
「とりあえずいっぱいの『い』を全部『お』に変えろ」
「おっぱお」
「…」
このネタはだいぶ恭介たちにやられたから今更慣れっこだ。
…と、唯湖がプルプル震えている。そして。
「……もん」
「え?」
半べその唯湖がそこにいた。
「理樹君なんかきらいだもんっ!」
「えぇっ」
「えーん…」
「ちょ…」
唯湖が泣き出してしまう。そして道行く生徒達から白い目で見られる。主に上級生と下級生から。
「ほら、直枝先輩よ。女の子泣かしてるし…最低」
「あーあ、直枝、他の3年から目付けられっぞ」
「ぼ、僕じゃないよっ!」
弁解も独りよがりでしかない。あくまで泣き続ける唯湖に打つ手はあるのか。
仕方ないからとりあえずキスをしておくことにしておいた。ほっぺに。
「ちゅっ」
「ふぁ…」
たちまち泣き止む。唯湖の頬は涙でちょっとしょっぱかったけど。
「みんな見てるよ…」
「うん、仕方ないよ。泣かれるよりはマシだから…」
「ふぁ…」
照れる唯湖に拍手と怒号。そんな彼らを無視しながら、多目的教室に飛び込む。
後ろから『ここに連れ込んで何するのかしら』とかいう声を聴きながら。


 飛び込んだ先に、鈴の姿はなかった。
「…鈴君いない。だからここで唇にちゅーする」
「本来の目的から逸脱してるよ唯湖さん…」
部屋を見回しても、鈴が隠れられる場所はそうそうない。
掃除用具要れの可能性があるぐらいか。
「って不用意に開けないのっ!」
「ふぇ?」
唯湖が開けた後だった。
直後、それに連動して不安定に積んであった机が唯湖の上に崩れ落ちてくる。
このままじゃ…!
理樹は迷わず身を挺して唯湖を押し倒し、その上にのしかかる。
手荒い雪崩を、唯湖の代わりに受け止めて。


 「理樹君っ…ごめんなさい…」
「っ…大丈夫、唯湖さんが怪我するくらいなら、これくらい…」
背中に直撃しているが、日ごろのトレーニングのおかげであまり痛くない。
…むしろ恐らく鈴が手加減してくれたのだろう、とすら思える。
モノである机は手加減してくれないが、唯湖を本気で殺そうとは思っていなかったみたいで、
理樹に直撃したのはほんの椅子3個ほど。あとは見事に逸れていた。
「理樹君…」
「唯湖さん」
すると、意味もなくボタンを外しそして胸をあらわにしていく唯湖。
「何してるのさっ」
「だって、この状況なら、理樹君にすべてをささげられると想ったんだ」
「いや捧げなくていいから…」
頭が痛いのは椅子を食らったせいではないはず。
「理樹君に似て優しくて素直な男の子が欲しいぞ。ほら、あさっぷあさっぷ」
「いやいやいや…」
「ええい早く入れろこのふにゃ●ン小僧が」
「キャラ変わりすぎだから!」
もう何が何だか…さっきまでの幸せな気分がどっかへぶっ飛んでしまった。

 と、声がする。
「そこまでだ、くるがや。理樹は返してもらうぞ」
「…鈴君っ!」
理樹に頭突きを一発くれてやり、吹っ飛んだところで起き上がると、その先には鈴。
「痛いよ…」
「あとでちゅーしてやるから黙ってろ」
「…」
もう、何も言うまい。ただ二人の対峙を見守ることにしようと決める理樹。
「くるがや、理樹はあたしのだ。あたしがくちゃくちゃ愛してやるんだ」
「理樹君を殺そうとした鈴君なんかに理樹君はあげないもん!」
お互いがお互いの意見(なのか?)を述べ合ったあと、一斉に視線は理樹に向けられる。
「え、えぇっ?」
混乱する理樹をよそに、最初に仕掛けたのは、鈴。

バトルスタート!

 「ほら、理樹、ねこさんごっこをしよう」
そう言って、頭がいかれたのか、それとも狙ってなのか、床に四つん這いになる鈴。
そして理樹に向ってお尻を振る。まるで、無意識に交尾をねだる発情期の雌猫のように。
「理樹、にゃんにゃんだ」
にゃんにゃんって、もう死語だけど一昔前は×××な意味も(検閲により削除
「にゃー、にゃー」
「…ごくっ」
そりゃ一緒に育った幼馴染ってのはあるけど。
その幼馴染とて人間なわけで。丈の短いスカートから見える白いデルタゾーンは理樹にはちと刺激が強いわけで。
「理樹はあたしが嫌いか?一人だけしてたら馬鹿みたいじゃないか」
いやもういっそそのバカを続けてください。眼福眼福。
「グンパンも結構萌えるなぁ」
あぁほらバカ理樹になっちゃった!
「なんだ理樹、あたしのぱんつ見たのか?責任とってお嫁に貰え。断ればこっぱみじんだ」
なんという理不尽な。
そんな中次は唯湖のターン。

 「理樹君理樹君」
「ん?ぶふぅ」
理樹、吐血。
唯湖の頭には、なぜかキツネの耳。
「こんこんっ♪女狐様だっ」
たぶん来ヶ谷唯湖ではなく、くるがやゆいこちゃん(推定精神年齢6歳か7歳くらい)は女狐の本当の意味を知らないだけだろう。
しかしさすが唯湖、余念がない。お尻を向けると狐のしっぽ。
「ほらほら、キツネさんだぞ。夢を見せてやるからこっちにくるんだ」
夢って、悪夢ですか?化かされるんですか?と頭が混乱する理樹。
同じく四つん這いでお尻ふりふり。しっぽとスカートの中のしまぱんがまぶしい。
「…」
同じく交尾をねだるキツネ。こいつぁちっとやばいぜHAHAHA、と理樹の頭の中のジェームズさん(21)が吠える。
「うわーっ、これ以上話をややこしくしないでよ相坂さんっ!」
あーあ、怒られちった。
と、次はどうやら鈴のターンのようだ。

 「理樹っ、食べてくれないと、めっ、だ」
そうしてスカートがたくしあげられ、そして露わになった白ぱんつが、お尻の中腹くらいまで下げられる。
「こーすればたいていのロリコンは撃沈されてこっぱみじんだときょーすけが言っていた」
「妹にどんな教育してるのさ恭介は!しかも僕ロリコンじゃないよ!」
いやくるがやゆいこちゃん(推定精神年齢ry)をはぁはぁ言いながら連れまわしてる時点ですでにろrry
ともあれ、白桃のような鈴のお尻の誘惑に危うく負けそうになる。手が伸びる。
「鈴っ、ごめん…鈴のお尻、欲しくなっちゃった…」
その返事はすぐ返ってくる。
「いいぞ…理樹なら…。その代わりちゃんとお嫁に貰え。じゃなきゃ死刑だっ」
「うんっ」
と、その先には手が進まない。唯湖が後ろから抱き締めていたから。ほぼ半裸で。
「こんこんっ♪」
「うっ、ゆ、唯湖さんっ…」
確かにパーツで見たらよく引き締まった鈴のお尻や脚は魅力的だが、それ以上に引き締まり、出るところは出ている
唯湖のボディのほうが破壊力は絶大だ。その豊満ボディが今理樹の自由になっている。
「理樹君のための、おっぱいなんだぞ…」
「っ!!!そうだ、僕は誓ったんだ、これからは強く生きると!」
だからその台詞がなんでこの場面で出てくるんだと問いたい。小一時間問い詰めたい。
かくして危うく(?)鈴に心変わりしかかっていたハートがまた唯湖に向けられる。
「唯湖さん、僕の特技は開脚前転10回連続です」
…もう、バカ理樹には何を言っても同じかもしれない。唯湖に病みつきな唯湖レプシーを発症してしまったのだから。
「唯湖さんっ!」
「こんこんっ♪許婚だから押し倒してもおっけーだ。さぁ、あさっぷあさっぷ」
「ぬおおおお!あさっぷあさっぷ!」
バカは脱ぐのも早かった。あぁ、バカでヘタレなのにゾウさんだけはご立派で…。
「ついでに鈴も奥の奥までえぐってやるっ!さぁこっちにくるんだ!」
「り、理樹っ!」
理樹の力(りき)入った猛攻はその後3時間ほど続いた。
…あれ、結局勝者は理樹君じゃん。


 「はぁ、はぁ、どうだ、まいったか!」
もうヘタレとは言わせないぞ!と言わんばかりの理樹。目の前には、理樹汁で汚されたくるがやゆいこちゃん(推定精神ry)と、
内股に純潔の証が生々しいなつめりんちゃん(推定精神年齢たぶん5歳くらい)が転がっている。
「理樹ぃ…にゃんにゃん…♪」
まだ足りない、とお尻を突き上げおねだりモード。
「ずるいぞ…っ、りきくんは私のだっ…」
同じくおねだりモードの唯湖。
そして二人同時に。
「「……にぱぁっ♪(小首傾げながら)」」

 ぶしゅぅっ!
今日一番の鼻血を吹き出し、理樹、ノックアウト。
というわけでこの勝負は引き分けに終わったのでした。
「り、理樹君が大変だっ!鈴君救急車!」
「いや、むしろ消防車だ。赤いし」
「赤いの関係ないだろっ!あぁ、理樹君…」
「むしろこいつのハートについたロリコンの火を消してやらねば」
言いたい放題言われたい放題。その中で理樹は、なぜ鈴まで甘えんぼ化したのか考えて、面倒臭くなって思考停止したのだった。
(続く?)


あとがき。

ほら一応リクエスト通り?鈴まで甘えんぼ化したぞロリコンどもめ!(ごめんなさい嘘です
鈴ちゃんがもともと子供っぽいのでいじりやすかったのは言うまでもない。
鈴ちゃんにハイキックされてる真人は、ぱんつ見れるから幸せ者なのかもしれない←奴のパンツなんざ見ても萌えねぇよ!(BY 真人
さて、次回はこの二人に加えて、ついにあの方も…!の予定。予定は未定。さて、そのあの方とは…学食のおばちゃん(嘘
時流でした。

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