ぶぅ〜ん。
お腹に響く低音が、ちょっぴり怖い。
だけど、それ以上に、この快楽に身を委ねそうで、直前で歯を食いしばり耐える私がいることがもっと怖い。
このまま快楽に溺れれば、私のカラダは、意識は、どうなってしまうんだろう。
その音の主を知っているのは、私と、ご主人さまだけ。
ご主人さまと私だけの、秘密。
「はぁんっ…ぅぅっ…」
宿題に手をつけようとして、体がそれを否定する。
このままベッドにダイブして、欲望の赴くままにオナニーをしてしまおうか。
でもダメ。お姉さまは、ううん、ご主人さまは、文武両道を望まれている。
約束したんだもん。音楽だけじゃなく、ちゃんと勉強もしますって。
でも、でも…っ!
このままじゃ、お勉強出来ないよぉ…っ!
私の手のボールペンは、そのままショーツの上から、クレヴァスをなぞる。
そのたび、カラダがビクンビクンと震え、歯止めが利かなくなる。
「いやっ、いやっ!」
頭を振っても、本能に直結している私の手が動きを止めない。
お気に入りのピンクのショーツに、さっきまでとまた違うところから違うシミが出来る。
怖くて、逃げ出したくて。
ぶぅ〜ん、ぶぅ〜ん。
気持ちよくて、垂れたよだれが、ノートを汚した。
こんなの、提出できない…っ。
そう思うと、最後の安全装置が外れた。
「ひぃゃぁっ!」
ショーツを最大限まで食い込ませる。もう、怖いくらい。ショーツが伸びて穿けなくなってしまうくらい。
不意に、ご主人さまの優しい指が脳裏に見えた、気がした。


『Rough』 act.2


 遡ってみると、それは快楽のドアを開ける直前の記憶だった。
「あら、ちゃんと後始末をしていたのね」
「ひっ!」
突然開いたドア。
私は、ご主人さまに言われたとおり、自分がしてしまった粗相の後始末をしていた。
ただし、お姉さまとの約束は二つ。
一つ、手は使わない。
二つ、もしお尻から弓が落ちたら、挿入しなおしてはダメ。
『まぁもっとも、美優は自分で挿入なんて出来ないでしょうけど』
確かにその通りだった。
ご主人さまに出会い、愛されるまで、お尻の穴の快楽なんて知らなかった私なんだから。
それに今だって、お尻の穴で感じている自分が怖い。
だけど、処女だということを知っているご主人さまは、決して私の大切なところをいじろうとしなかった。
お尻の穴調教は、そのせめてもの報いなんだろう、なんて自分で解決している私が、ちょっと怖かったけど。
ともあれ、後始末は最優先事項だった。
神聖な音楽室とその準備室。あろうことが準備室を粗相で汚してしまったのだから。
自分のものとはいえ、おしっこなんて、美味しいわけが無い。
口で雑巾を咥えて拭く、という選択肢もあったかもしれない。
それは本能的に否定した。そんなことをするくらいなら、自分の舌で、自分の出したものを…。
お尻を意識しながら舐める。括約筋に力をいれ、お尻の穴をしっかり引き締める。
もし外れた場合のお仕置きが怖かったし、外れたらご褒美がもらえない。
途中で催してしまうけど、お手洗いに行く術はなかった。
制服と下着は、ご主人さまが鍵の掛かるロッカーに入れて施錠してしまったから。
鍵はご主人様の手の中。このままお手洗いに行こうとすると、廊下に出て、卓球部が練習をしている多目的室前を通過することになる。
遭遇してしまえば、退学だ。それではご主人さまと永遠に離れ離れになってしまう。
だから、お尻を刺激されたことで催した、恥ずかしい排泄本能を意識で押さえ込む。
負けたらダメ、美優!
舌のお口は負けっぱなしで、えっちなお汁を垂れ流しながら、口でのお掃除。
ご主人さまが喜んでくれるなら…っ!冷たくなって、それでも臭いのある粗相の液体を舐め取る。
きっと、本館の音楽室では、私が猫のようにマーキングしたあのコントラバスで、ご主人さまがセッションをしておられる。
その異臭に誰か気付いたかもしれない。綺麗に舐め取れなかったのを見つかったかもしれない。
怖くて、嬉しくて。
私は、もうどんな姿でもいい、惨めでもいい。あの人に愛されたくて、残りを必死で終わらせた。
その直後だった。ご主人さまが帰ってきたのは。
「ちゃんとお尻の穴で、保持できたのね。偉いわ」
ご主人さまは汗をかいておられて、それがキラキラとダイヤモンドを散りばめた芸術品のように輝いていた。
よほど激しい動きをされたのだろう。いつものご主人さまからは考えられないような、そんな素敵な動きで。
その汗を物欲しそうにでも見つめていたのだろうか。ご主人さまが横目で見ながら言う。
「ほら、まずは備え付けの洗面台で顔を洗いなさい。さすがの私もお小水まみれの口でご奉仕されたくないわ」
可愛い妹のものでも、ね。
その堕天使の笑顔に、私は何も言えなくなり、無意識に顔を洗った。
それはもう、肌が赤くなるんじゃないか、という勢いで、無我夢中に、全力で。
「あらあら。そんなに焦らなくてもいいわ。逃げないから」
ご主人さまはそう言うと、そのお尻を乗せるにはあまりに無粋すぎるパイプ椅子に腰掛けられた。
軽く胸元を肌蹴させ、私のお尻の弓を見つめる。
「あっ…あの…っ」
「いいのよ。早く来なさい。勿論、落としてしまえば分かっているわね?」
「…は、いっ!」
さっきまで四つんばいだったからだろう、案外簡単に思えたその括約筋を締めて弓を落とさないという行動も、
2足歩行になると意外に難しいことと知る。人間から尻尾がなくなったのは、歩行に邪魔だから、というのがあながち嘘じゃないと思える。
「…っ…」
「ほら早く来なさい。汗が引いてしまうわよ」
「…やっ!」
ご主人さまの、味わったことの無い、汗。
きっと、上質なミネラルウォーターよりも更に深い味がするのだろう。
興味津々になりながら、ご主人さまに近づく。ゴリゴリと、直腸を刺激する弓が憎い。
「ごしゅ、じん…っ、さまぁ…っ」
たどたどしい足取りで、ご主人さまの側にたどり着いた頃には、私のほうが汗だくだった。
そんな私を優しく迎え入れてくれたご主人さまは、汗が舐めやすいようにと私を抱き締めてくださる。
いい香り、もう、どうなってもいい。
次の瞬間、私は、ご主人さまの汗を舐め取ることもなく、弓を、落としてしまった。


 「美優、あなた、何をしてしまったか分かってる?」
「はぃ…?」
最初は何が起こったのかわからなくて、素でご主人さまの汗を舐めようと舌を伸ばしていた。
だけどその舌をあの細い指で強く摘まれ、痛みと同時に自分のしてしまったことを思い出す。
「あ…っ!」
やれやれ、と首を横に振り、私を叱責するそのお口。
「私は外してよいなんて一言も言っていないわ。だと言うのに何と言う不義不忠。こんな猫を飼った覚えはないわ」
「そ、そんな…っ!わ、私は…っ!」
「言い訳は聞きたくないわ」
「っ!」
胸が痛い。ついにご主人さまとのお約束を守れなかった…。
腸液にまみれたその弓が憎らしい。もう、このまま愛されないのならいっそ…死んでしまおう。
舌を噛み切ろうとするが、それを制する手。
「え…っ」
「馬鹿ね。あなたがすることなんてすぐ見破れるわ」
「…」
さっきまで泣きそうになっていたのに、もう、嬉しくてたまらないという顔になる。
身替りの早さを憎んでいると、頬に触れる指が、すっ、と離れる。
「え…っ」
「でも、ただで許してしまうわけにはいかないわ。信賞必罰は私の常とするところだもの。義妹であり侍女であるあなたにこそ、特例は許されない」
「…はい…っ」
分かっていた。ご主人さまには無償の愛などないのだと。
義務を果たしてこそ愛してくださる。義務を果たさず権利ばかり主張する子が大嫌いなのは、それとなく噂で知っていた。
大勢の先輩達が、ご主人さまに愛を告白して、あっけなく玉砕した、とのことだから。
「だからこそ、心を鬼にするわ。勘違いしないで。あなたが嫌いなわけじゃない。むしろ、愛しいのよ…我が最高の義妹、美優」
「…はい……」
なら、なんで。
そんなことを言う前に、ご主人さまは目の前に何かを出した。
「え…っ」
「これが何か、清純なあなたは知らないはず」
「はい…」
目の前に出てきたのは、小さな卵型の、ピンクのプラスチック。それから伸びた紐が、同じピンクの小さな四角に繋がっている。
「…」
「これはピンクローターと言ってね、本来は男が女の子を嬲るときに使う道具なの。でも」
カチッ。スイッチが入る。同時にぶぅ〜んという音が、私の耳朶をくすぐる。
「女の子が女の子を責める時に使っても、何の罪もないと思わない?」
「ひっ…!」
次の瞬間、そのピンクの楕円は、私の乳首の先に触れた。ドラム缶の中に押し込められ、思いっきりバットで叩かれたんじゃないか、というくらいの、
激しいショックと勢い。本能的によだれを口から垂らす。
「あらあら、一度触れただけで目が半分白目を剥いちゃうなんて、危ない子」
「ひひゃぁ…」
何だろう、この振動と衝撃。
気持ちよすぎて、怖い…っ!
何もかもが初めてすぎて戸惑っていると、ご主人さまは笑みを浮かべる。
「その反応、待っていたの。美優なら喜んで受け入れてくれるはず、そう思っていたもの」
「…っ」
「さあ、いらっしゃい」
近づくと、怖いことをされる。
でも、逃げると、本当に怖いことになる。
イヤイヤと首を横に振ることも出来ず、ただ頑なに体育座りで足を開こうとしなかった。
ご主人さまはそれが気に入らないのか、鞭の代わりに床に転がっていた弓を手に取る。
ビュン、と空を切るその音に、もう逆らえない、逆らえば痛い、そんなことを本能的に理解し、すぐさま脚を開く。
「ご、しゅじんさま…っ、悪い子の美優に、お、お仕置き…して…くださいっ」
「…」
その言葉にS心を満たされたのか、ご主人さまは不敵な笑みを浮かべ、私をいつものまんぐり返しの姿勢にする。
露になる、私の女性器と、お尻の穴。
「どんな宝石より、処女の花びらとアヌスは美しいわ…」
「そ、そんな…っ」
ちっとも綺麗じゃない、その部分を見つめられ、目をそらす。
しかしそこを注意することもなく、先ほどのピンクローターを私の口に咥えさせる。
「ふごっ!」
「舐めなさい」
「…っ」
言われるままに、口の中で軽く転がす。そして赤ちゃんがお母さんの乳首を吸うようにちゅーちゅーする。
「甘えんぼね」
「…」
電源を入れることなく、ご主人さまはそれを私の口から離し、そして。
「ひっ!」
それが、私のお尻の穴に触れたとき。やっぱりな、というある種の諦めと、絶対に無理!という本能が、括約筋を締める。
「入らないでしょ」
少し抗議交じりの言葉。でも、こればかりは…。
「おねがい、ですっ!ほかの事は、なんでもしますからっ」
「ふぅん」
言って、しまった!と思ったが、言葉は止まらない。
「じゃ、合奏練習の時に音楽室で性器を拡げて、首を傾げてにっこりしていられる?全楽章終了まで」
「…っ」
想像するだけで、怖い。
同じ女の子から見つめられること。きっと露骨な嫌悪感を催して、みんな私を睨む。
そうしたら、私、もう管弦楽部には…っ!
「イヤでしょ?なら、これで許してあげるって言ってるの。潔く受け入れなさい」
「…」
答えは、最初からイエスしか用意されていないのだ。
「…っぎぃっ!」
自分の唾液で濡れそぼったその無機物が私のお尻に飲み込まれていく。こんな小さいプラスチックなのに、お腹が締め付けられる感じ。
これが胎内で動き出したら、どんな感じなのだろうか。そんなふうに思っていると。
カチッ。
ぶぅ〜ん。
「ひゃぁぁっ!」
完全な不意打ち。カラダが電流を流されたときのようにビクンと跳ね上がる。
「ひゃぁあっ、らめぇっ、ひゃめぇっ!ひもちひい、ひもひよしゅひるの〜!」
もう、言葉になってない。自分でも分かる。
「らぁめぇぇぇっ!」
お尻が異物反応を感じて、はじき出そうと一生懸命律動するが、ご主人さまは。
ガムテープで、それを封じた。
「やぁああああああっ!」
そして、振動をマックスにする。もう、ダメ。
軽く最初の絶頂に達すると、ご主人さまは私の頬にキスしながら伝える。悪魔の、一言を。
「明日のこの時間まで、その状態を維持できたなら、そのときはご褒美をあげましょう。あなたが望むもの、なんでも」
「へっ…?」
ご褒美は嬉しいけど、明日、まで?
「で、でも、その…お、お花を摘んだり…とかは…?」
つまりはお手洗いだ。小さいほうも、大きいほうも込みで。
「そんなものは知らないわ。うまく誤魔化したりすることもお仕置きの一環よ」
「えぇ…っ」
信じられない。そんな非人道的な、お仕置きが…。
だけど、それがちょっと嬉しくて。
「ほら、速く着替えなさい。もう退館時間よ」
「…っ」
ご主人さまは下着をつけ、服を着た私に対して、最後にある物をくださった。
ピンクローターのコントローラーを脚に固定できるバンド。これで行動は邪魔にならないでしょ?と。
「…尻尾みたいね。ホントの猫さんみたい」
「やぁっ…」
もう、足取りもおぼつかない。弓のほうがどれだけマシだったか。
やがて、校門を出る頃。私はもう一度、達してしまった。


 「やぁっ…」
そしてさっきからこのザマだ。
お気に入りだったピンクの、フリルの可愛いショーツは既に股間の辺りがぐっしょり濡れ、下着の目的を果たしていなかった。
そのまま、それを脱ぎ捨てる。そして、タンスの中の水色と白の縞々のショーツを手に取る。
またそれを穿いた途端、滴ってきたえっちなお汁が、そのショーツをぐっしょり濡らす。
「やぁっ…また、またぁぁ…っ」
お尻を刺激されているのに、えっちな穴からお汁が垂れてくることがよく分からない。自分の体なのに、まだまだ知らないことが多いのだ。
「…」
これで、4枚目だ。
このぱんつも、やがてその意味を成さなくなるだろう。
そして脱いで穿き替えても、洗濯をするのは自分や両親ではないから別に構わない。だけど。
「お手伝いさんに…っ!恥ずかしいところ、恥ずかしいぱんつ…見られちゃう…っ」
明日家政婦さんが来て、ぐっしょり濡れたショーツの山を見て、何て思うだろうか。
それを報告されることもイヤだ。だから。
「…そうだっ、ナプキンっ!」
多い日じゃなくて、違う意味で多い状態でも安心かは分からないけど。
それを取りに動こうとして、やっぱり、と思い立つ。
「…ううん、ヘンに疑われたくない…」
すでに4回穿き替えているのだから、このままあまり汚れていないと、今度はローターを外したんじゃないか、と勘ぐられるかもしれない。
それなら、相当不快でも、汚せるまで汚してしまおう。そうすれば、ご主人さまは信じてくださるはずだから。
そのときは、とびっきりのご褒美を戴こう。もう欲しいものは、決まっているから。
「でもっ…たえ、られないよぉ…っ」
濡れやすい体質を怨みながら、私は、カラダの奥に響く電流をかみ締め、宿題を終えた机から離れ、ベッドに横になる。
もう、今日は寝てしまおう。目を覚ませば、全ては終わっているはずだから。


 果たして、約束の時間まで、私の本能より理性が勝った。
ご主人さまに愛されたい一心で、お尻を締め続ける動作をやめない。授業中や休み時間、お友達からだいぶ心配されてた。
大丈夫?美優、保健室行く?って。
でもそれは聞けない相談だった。保健室に行けば、すべてを勘付かれる可能性があったから。
そうなれば、ご主人さまが責めを受けるかもしれない。それは、私のカラダが破滅することより、許されないことだから。
「…」
耐え抜いた、そのカラダは、ご主人さまのお姿を確認するなり、歓喜に飛び跳ねる。
「その顔だと、耐え抜いたようね」
微笑み。このお顔が見たかったから、私は…っ。
「ごしゅじん、さまぁ…っ」
「可愛い顔をくしゃっとさせて。もう、仕方ない子ね」
セッションでお疲れのはずなのに、コントラバスを横たえると、私を抱き締め、濃厚なキス。
「ちゅっ…んむっ…」
「ふぅっ、はふぅ…んっ…」
舌と舌が絡み合い、唾液が糸を引き、限りない淫靡な世界が広がる。
「…」
「あぁ…っ」
嬉しくて、その胸にしがみつく。嬉しくて、愛しくて。
「甘えんぼさんね。ほら、まずは成果を報告なさい」
「…はいっ」
さっそく、ワンピースの裾を捲り、ご主人さまに全ての結果をお知らせする。
「…凄い濡れ方ね。汚れもすごい…」
「はい…っ。がまん、したんですっ」
「下着が汚れたら穿き替えても良かったのに。それくらいで責める私ではないはずよ」
「はい…」
分かってる、分かってるけど。
「美優は、悪い子です…っ。だから、とびっきり我慢して、ご主人さまに喜んでもらおうと…っ」
「それで大事なところが炎症起こしたら本末転倒じゃない。もう、本当に仕方の無い子…」
叱りながら、私の頬を撫でる優しい手。
「で、ご褒美は何がいいかしら?」
「はいっ…もう、決めてますっ」
「言って御覧なさい」
「…」
言うよりも、直接するほうが速いから。
私は、今わの際まで私の頬を撫でていたお手を引き、その指を咥える。
「んちゅ…ちゅぴっ…」
「美優?」
迷わず、吐き出す言葉は。
「私、この指で、このお手で…愛されたいです…っ!」
「私のお尻の穴や、赤ちゃんを産む穴や、お口や、おっぱい、全部、愛されたいっ…!」
「美優…」
ご主人さま、華琳お姉さまの指は、誰もが憧れる魔法の指。
どんなケアをしているか分からないけど、とても白くて繊細で。
だから、それで触れて欲しいと思った。誰にも許したことの無い、えっちな穴だって、全て。
「ダメ、ですか…っ?」
「…」
「返事は、イエス以外設けていないの。どちらにせよ、約束だから」
信賞必罰。とても素敵なお志が、こんなところで私をハッピー笑顔にしてくれる。

 ご主人さまは私のショーツを片足に残した状態まで下げると、椅子に腰掛け、そのままそのお膝に座るよう促してくる。
仰せのままにお膝の上に腰掛けると、そのまま、まるで小さな女の子におしっこをさせるような体勢にする。
「やっ、これ、恥ずかしい…っ」
「えぇ。美優の恥ずかしいおま○こが丸見えよ」
おま○こなんて品の無い言葉を、ご主人さまのお口から聞くとは思わなかった。
だけどそれは結局私の勝手なイメージであって、ご主人さまはご主人さまでしかない。
それに、嬉しかった。
こんな、まだ男の子を知らない子どもの穴でも、ちゃんとおま○こと呼んでくださった、そのお慈悲が。
「ほら、美優も言ってごらんなさい、おま○こって」
「えっ…」
正直恥ずかしくて、言えそうにない。
だけど、ほんのちょっとの勇気を振り絞って、ご主人さまに喜んでいただこう。
私は、ちょっとだけ大きな、それでもご主人さまにとっては蚊の鳴くような声で囁いた。
「お、おま…おま…○こ」
「まぁ、許してあげるわ。そしてごらんなさい。今でもしっかりローターをくわえ込んでいるアヌス」
「やっ…」
お尻から生えた、不自然な白いコード。まるで寄生虫か何かを思わせるモノだけど、その先に振動する機械が繋がっている。
ご主人さまは私のお尻の穴を痛めないように優しくガムテープをはぎ、そして。
「や…っ」
「ココから先は、自分の力で外しなさい。手を使ってはダメ」
「えぇ…っ」
括約筋の力だけで、ピンクローターを抜け、というのだ。
まるで、排泄をするときのように。
「…で、きるかなぁ…」
「出来るわよ。あなたは私の義妹。誰よりも強くていい女なのだから」
「…」
根拠の無いお世辞でも、まったくイヤミを感じない、優しいお言葉。
意を決し、お尻に力を入れる。
「っくぅ…」
正直、朝から我慢していたのだ。このままローターが外れれば、ご主人さまの前で、はしたなく排泄してしまうかもしれない。
でも、手を使ってはならないというご命令は絶対だし、これ以上お仕置きが伸びるのもイヤだった。
だから、最悪大きいほうを漏らしてしまっても、ご主人さまのご期待に応えよう。
そう決めて、最後の一撃を、括約筋に伝えると。
ぶぷぅっ、ぷっ。
淑女にあるまじき放屁の音を部屋中に響かせ、そこから、ピンクローターが生まれてきた。
ぼとっ、と床に落ちたそれは、未だに勢い収まらずブンブン動いている。
「良く出来たわね…」
「はい…っ」
思わず涙目になる私の頭を、優しく撫でてくださった。

 そのまま準備室に備え付けの鏡の前に移動し、さっきの姿のままでご主人さまにご褒美をいただく。
ご主人さまは私の淫核…クリトリスの包皮を剥き、クリクリといじり始める。
「ひゃぁっ!やっ、やぁっ!」
そしてもう片方の手の指は、私のお尻の穴に差し込まれている。やっぱり、おま○こは愛していただけなかった。
だけど、今はコレでいい。気持ちよくて、たまらない。
ご主人様の細い指が私を虐めるたびに、体がビクビク震え、もう、死んでしまうんじゃないかという恐怖感が心を支配したとき。
ついに、ご主人さまのスパートが始まった。
ラストスパートは両方の陰部を一気に責め上げ、同時に舌で耳の穴を舐めてくださるという畏れ多いもの。
その快楽に耐え切れなくなったとき、ついに、私の理性はダムのように決壊し、そして。
ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁ…。
またも、激しくおしっこを撒き散らしてしまったのだった。
「…あら、潮吹きじゃなくお漏らしなんて…。美優、あなた、おもらし属性があるの?」
「ふぇ…ぇぇっ…」
でも、お漏らしがとっても気持ちいい。
鏡に映った自分の放尿姿がとても惨めで、だけど鏡と、ホンモノ、合計4つの、ご主人様の目で見つめられてお漏らしすることが、
こんなに快感だとは思わなかったから。
「これじゃまたお掃除ね。それも今日は大量に」
「はぅぅ…っ」
やがて、粗相がある程度収まる頃、私とお姉さまは、向かい合ってキスをした。


あとがき。

思ったより好評だったので第2話。
モチーフになった人には、あらかじめ『今度はスゴい』と伝えていましたが、どうでしたでしょうか?
あたしは断じてここまで激しい経験は無いけど、決して溜まってなどいません。念のため。
でもこのシリーズ、ともすると一からの製作なのでどうしてもいろんな意味で設定の面倒さとかあります。
お姉さまとご主人さまの使い分けが大変!だけどがんばる!
さて、次回は美優ちゃん、どんな目に遭うのかしら。必見です。相坂でした。

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