小毬と手を繋いで帰る。最近の理樹はようやくアメとムチの使い分けが分かってきた。
小毬とて女の子だから、激しい調教だけでは心を壊してしまう。だから時折こうして優しくしてやる。
「理樹くぅん…」
「大丈夫、愛してるよ、小毬さん」
「…はいっ…♪」
この言葉をかける理樹の心の中には、そんな感情など端からない。だがこうして感情を植えつけてやるだけで
まるでそばにいれば餌をもらえると知っている犬のように付いてくる。そしてどんな無茶でも聞いてくれる。
「(あぁ、私理樹くんに愛されてるんだね…私も、愛してる…)」
「(僕らしくもないな。犬ごときに感情なんて、もうとうに捨てたはずなのにさ)」
まったく相反する二つの気持ち。と、小毬が腕を絡めてくる。
「小毬さん?」
「愛してます。私も…。だから、今夜も…」
「君が僕に命令するの?」
「…っ」
越えてはならない、境界線。
どんなに愛しても届かない想い。だが、それでも小毬は付き従う。
もう、理樹ナシでは生きられないから。


 帰る先は、女子寮。
理樹にとって帰る場所であった男子寮の部屋は、今は使えない。
理樹が暴れて、さらに自殺未遂をしたから。

 それは、初夏のある日のこと。
修学旅行という一生に一度のイベントの日、あろうことか理樹たちが乗ったバスが崖下に転落。
理樹は真人に庇われ、そして同じく謙吾に守られた鈴とともに救護活動を開始。2-E生徒全員の救出に成功した。
…あくまで救い出せたのは2-Eだけで、最期までガソリン爆発の危険から彼らを助けてくれた親友、兄と慕った男、
恭介だけは救出できなかった。最後の一人、恭介を救いに戻った彼が見たものは、直後の大爆発で爆散したバスと、
空から降ってきた、見慣れた腕時計をつけた左腕。それがかつて棗恭介という人物のモノだったことはすぐ分かった。
 そして理樹はその腕時計を外し、全員の下へ戻る。
『理樹、きょーすけは!』
『…』
差し出されたのは、血糊の付いた腕時計。言葉をなくす鈴。
『…なんなら、腕も見せようか?持ってきたんだ、一応』
『…っっっっっっ!』
こうして鈴は仮にも慕っていた兄を失い、そして泣き崩れた。
我ながら酷なことをしたが、理樹のほうがダメージは大きかった。
直接戻りながら救えなかったのだから。そして降り注ぐ破片と部分遺体を見せられながら、何も出来なかった。
 その日を境に理樹は変わる。
突然何もないのに暴れだし、部屋のものを壊す、カッターで腕を切る。深夜徘徊をする。
学校側もその対応に苦慮していた。日に日に部屋が壊され、血に染まっていくが、止めてくれる真人は今も病院の
ベッドの上で折れた骨がつながるまで絶対安静を命ぜられている。謙吾は予断を許さぬ状況だ。
そんな理樹を助けたい一心から、リトルバスターズのメンバーの一人、神北小毬が理樹にカウンセリングをするようになったのが、
事故から2週間が経過した頃だ。
『理樹くん、大丈夫だよ。もう理樹くんを独りにする人はいないから』
『…』
そして、夕暮れの保健室で彼に純潔を捧げた。身体を使ってでも、命を引き止める行為。
それすらも正当化される現実。
しかしその日から、理樹はとりこになってしまう。小毬の身体に。小毬の優しさに。
いつしか形勢は逆転し、小毬は性のドレイとして理樹に尽くす。
毎日毎晩彼の熱い樹液を膣内に受け入れ、いつ妊娠してもおかしくない状況。
それすらも恐怖を感じず、むしろそれが理樹への矜持なのではないだろうか、と錯覚すらしてしまう。
何より甘えてくれる理樹が本当に可愛くて、愛しくて、こんな堕落した生活も悪くないと思えてしまう。


 理樹と共に帰ってきたのは、改築工事が終わったばかりの旧館。その空き部屋だったところだ。
事故のショックから立ち直れなかった2-Eの生徒が自主退学し、今は空き部屋。そこが理樹と小毬の部屋だった。
教師達はこの二人の生活に懐疑的だったが、理樹の精神状態を考えれば、深く干渉できなかった。
何より…女子寮長が教師達の干渉を一切許さない体制を整えていた。
その女子寮長…朝霧 佐奈(通称:あーちゃん先輩)が、ドアの向こうで理樹と小毬を待っていた。
身に着けているものはショーツだけ。これも理樹の命令。そして茶色い革の首輪を付け、三つ指を立てて理樹を迎える。
「お帰りなさいませ、理樹様」
「あぁ、ただいま。今日も可愛いぱんつだね」
そう言ってまだ頭を上げていない佐奈の恥部を足で突っつく。
「はぁっ…」
「もう頭あげていいよ。ほら、脱がせて」
「…かしこまりました」
そういって佐奈は理樹の靴下をを脱がせ、椅子を用意する。
そこに理樹が腰掛けると、足を舐め始める。
「んちゅっ…んっ、んっ…」
「そうだよ。足の間まで丁寧にね」
「ふぁぃ…」
本当に幸せそうに、理樹の足を舐める佐奈の横で、小毬も制服を脱ぎ、全裸に首輪をつける。佐奈とお揃いの首輪を。
「理樹くん、私もするね」
小毬は理樹の制服を脱がせながら、鎖骨や乳首を愛撫し、そしてスラックスとパンツを脱がせ、そり立つ巨大なペニスを
手でしごき始める。唾液を垂らし、滑りやすくしながら擦ると、理樹は表情こそ変えないが、手を小毬のお尻に回して、
アヌスに優しく指を入れながら彼女の奉仕に答える。
「ふぁぁっ…」
「小毬さんも佐奈さんも、最高のペットだよ。今日もいいご奉仕だねっ」
「…」
「…」
顔を赤らめ、理樹に陶酔しきった二人の奉仕が続く。


 佐奈は、理樹にレイプされた。
小毬が理樹の件で相談があるといって彼女を呼び出し、理科室から盗み出したクロロホルムで眠らせ、
そして恥ずかしい写真や動画を散々撮った後陵辱。処女ではなかったがアナルは初めての経験だったらしく
絶叫と共に何度も絶頂に達したところから、肛門性交の資質はあったのかもしれない。
だが元々面倒見のいい彼女だ。心のどこかで自分はレイプされたと思っていなかったことと、理樹が彼女を
散々突きながら『守ってよ!僕を愛して!僕を見てよ!』と泣きながら甘えていたところに愛情が芽生え、
今では教師達の干渉を許さないこの部屋で、理樹の身体の一部を受け入れ、そして奉仕することに喜びを感じている。
「理樹様、私、欲しいです…理樹様の赤ちゃん、早く産んで差し上げたいですっ…」
「あぁっ、ずるいですよー。理樹くん、わたしも、欲しいよぉ」
そういってどちらからともなく理樹の目の前でヴァギナを拡げおねだりを始める雌犬二匹。

 「はぁぁっ…おまんこぉ…理樹様のおちんぽで、ズブズブってぇ…」
涎を垂らしながら、欲しい欲しいと尻を振りおねだりをする佐奈。もはや上級生としてのプライドは感じられない。
「お願いですぅ…ザーメン穴ぁ、理樹様専用ザーメン穴にぃ、赤ちゃんの素いっぱい注いで妊娠させてぇ…っ」
そして膣奥がはっきり見えるほど力強く拡げられた恥部から、白くてどろっとした本気汁が垂れ落ちる。
「子作りセックスぅ、理樹様ザーメンで子作りセックスしたいですぅ…」
そんな彼女を理樹はまるで汚物を見るような眼で見下ろした。
2週間くらい前はあんなに聡明で寮生から実の姉のように慕われていた少女が、わずか2週間の調教で、自分を襲った男の
赤ん坊を欲しがるくらいの淫乱雌犬に成り下がってしまったことは、理樹にとって相当滑稽だったらしい。
そして、そんな下品な佐奈を横目に、小毬にも要求をする。
「小毬さん、このままだと先に佐奈さんから孕ませちゃうよ?奴隷の先輩として、それはイヤだよね?」
自尊心をくすぐる。そして彼女に強要する。極めて下品な、孕ませの口上を。
元が処女じゃなかった、男のペニスの味を知っていたとはいえ、簡単にここまで下品になれる佐奈。
逆に男の味を知らないところから調教された雌犬の小毬には多少きつい運命かもしれない。それでも小毬は覚悟を決めると、
最高の笑顔で理樹に全開の女性器を見せながら口上を述べる。

 「理樹様の太くて硬くて長くて大きいおちんぽを、小毬のいやらしいおまんこでぎゅーぎゅーって締め上げさせてくださいっ」
そうして女性器から手を放し、下半身の筋肉に力を入れる。同時に括約筋が窄まり、アナルが蠢く。
「そして美味しい美味しい赤ちゃんみるくを私の産道にいっぱいぶちまけて、子宮を犯して、赤ちゃんをください」
その満面の笑顔に曇りはない。心から理樹の子供を欲している。理樹はそう解釈し、小毬のヴァギナに腫れ上がったモノを挿入した。
「はぁぁんっ!おちんぽぉ!理樹様おちんぽなのぉっ!」
「えぇっ…」
理樹のペニスがヴァギナにわずかの抵抗で飲み込まれた瞬間、小毬は嬌声を上げる。片や心底残念そうな、納得いかない佐奈。
「なぜぇ、なぜですかぁ。理樹さまぁ…」
「うるさいよ。淫乱雌豚はもっと表情に気を付けなよ」
そうして小毬の膣をゴリゴリと犯しながら、佐奈の尻を真っ赤になるくらい叩く。
「ひゃっ、いたい、痛いですっ!おしり、お尻がお猿さんみたいになっちゃいます!」
しかし叩かれる度に性器からドロドロの汁が流れてくるあたり、真性のマゾに違いない。マゾっぷりでは小毬を圧倒的に凌駕する。
小さな膣に理樹を受け入れる小毬は、その満面の幸せそうな笑顔を崩さず、さらに元気に締め上げる。
「小毬さんっ、締め付けすぎっ」
「いいんですっ!理樹様の赤ちゃんを孕むためですからっ!理樹様っ、私に構わずどんどん気持ちよくなってくださいっ」
小毬が言うとちっとも淫乱に聞こえない。本当に子供を欲しがっていると錯覚してしまう。
だから、小毬が本当に全部のザーメンを吸い取ってしまう前に。
「んはぁっ!あっ、あっ…えぇっ、もうちょっとだったのにぃ…」
「ひゃぁっ!理樹様ぁっ♪理樹様理樹様理樹様っ!」
寸前で小毬からペニスを抜き、尻を真っ赤にはらした佐奈に挿入してやる。案の定嬌声を上げ膣を一気に締める。
「理樹様の赤ちゃんっ、赤ちゃん来てぇっ!」
こちらも相当な調教で頭までイッてしまい、動物に成り下がってしまったのだろう。

 理性のない、オスの子供を受け入れるだけのメス。
そんな二人を交互に突きまくり、そして最後に今日一番元気な声で頑張った小毬に膣内射精する。
危険日も安全日もない、ただ孕ませるだけのセックス。もうこれなら小毬も近々母親になるかもしれない。
心の底で、ほくそ笑む。
---恭介、見てくれてる?あの純情な小毬さんがここまでド淫乱になったよ。
---生まれた子供は恭介か恭子って名前にするね。恭介以上に遊び好きな子どもにするからね。
故人はそんなこと、少しも望んでいないのに。
理樹が普通の生活をしていれば、それで良いというのに。
死人の声は届かず、その夜も互いの生命のスープを混ぜ合わせる行為が夜遅くまで続いた。


あとがき
ごめんなさい。どこまでド淫乱なんだ。てかあたし、どんな神経してこんなの書いてるんだ。
楓ならここで面白おかしくするところをあくまで落とし続ける。壊し続ける。そして、奪い続ける。
一応あーちゃん先輩はそのままだとアレなので、とりあえず名前をつけておきました。これはオリジナル設定です。
ってことでもし本名が判明したらそれをそのまま流用しますので、当面はこれで我慢してください。
さてさて、次回はどんなエロスが待ってるのかな。

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